設備紹介 Equipment
AMFⅢ、FBMX-Ⅱを軸とする、大小の自動造型ラインを構築。
小ロットから量産までフレキシブルに対応します。
大場鋳造所の生産設備の特徴は、AMFⅢとFBMX-Ⅱを中心とする、2本の自動生産ラインを備えていることです。800×600の枠サイズを備え、大物製品にも対応可能なAMFⅢ、高精度な製品を得意とするトップアンダーエアレーションブロー方式のFBMX-Ⅱ、それぞれの得意分野を組み合わせ、小ロットから量産まで、フレキシブルに対応。
エリアマップ
月産250t。匠の技術と自動化技術を融合して、高度なQCDを追求しています。
砂処理設備
砂型に使用した鋳物砂のほとんどをリサイクル。鋳造工程で失われた水分や添加物を調整し、AMFⅢ、FBMX-Ⅱそれぞれに最適な状態に練り分けられます。
型自動倉庫
使用頻度の高い型を保管する倉庫。およそ5,000点以上の型を管理するため、型の全てにIDナンバーを付与して管理しています。
造型設備
AMFⅢ-08LとFBMX-Ⅱを所有し、大物から小物、小ロットから量産まで最適な生産を実現します。
溶解設備
2t中周波るつぼ形誘導炉により材料を溶解。ODSに登録された条件と照らし合わせ、最適な溶湯成分に調整します。
注湯設備
製品の形状や雰囲気環境によって、微妙な“さじ加減”が求められる注湯作業。鋳物職人の技能と経験を駆使して、鋳造品質と生産効率を両立します。
冷却設備
短か過ぎず、長過ぎず。品質と生産効率に直結する冷却時間にも大場鋳造所のノウハウが生かされています。
後処理設備
鋳造ラインに据え付けられたドラムショットに加え、他3種のショット機を使い分け適切な表面処理を行います。
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仕上げ設備
自動バリ取り機（バリンダー）により、スピーディーで安定した仕上げを行います。
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検査設備
成分・組織・機械的性質から球状化率まで、徹底した品質検査を実施。万が一規格を外れた製品ができた場合は、速やかに工程から排除し、今後の不良低減のために活用しています。
主要設備一覧
| 区分 | 設備名称 | 台数 | 能力・特徴 |
|---|---|---|---|
| 溶解設備 | 中周波るつぼ形誘導炉（HFT Ge2000） | 2基 | 2ton |
| 造型設備 | 大物用 無枠式造型機（AMFⅢ-08L） | 1連 | 800×600×250/250 |
| 小物用 無枠式造型機（FBMX-Ⅱ） | 1連 | 550×450×180/180 | |
| 砂処理設備 | アイリッヒ アジテータミキサー（DE-22） | 1式 | |
| アイリッヒ 自動水分調節装置（MIC 10-FK） | 1式 | ||
| 添加剤空気輸送装置（圧送式） | 1式 | ||
| 砂・製品冷却回収ライン | 1式 | ||
| 仕上設備 | ドラムショット（CND-Ⅱ） | 1式 | |
| クレーンブラスト（KSB-10） | 1式 | ||
| エプロンショット（SNB-30） | 1式 | ||
| 直圧式エアーブラスト（MY-30EP） | 1式 | ||
| 自動バリ取り機（バリンダー） | 2台 | ||
| 検査設備 | 発光分光分析装置（SPECTROMAXx） | 1台 | 29元素分析 |
| 炉前溶湯管理装置（NSP3602） | 1式 | C、Si、CE値 分析 | |
| 生型砂用強度試験機（クニテスターAGC） | 1式 | 抗圧力 | |
| 生砂用CB測定用機器 | 1式 | CB値 | |
| 加熱乾燥式水分計（MX-50） | 1台 | ||
| 万能金属顕微鏡（オリンパス PME） | 1式 | ||
| 浸漬式溶融金属温度計（NSP-1212R） | 3台 | ||
| 超音波探傷器（USM35X） | 1式 | ||
| 超音波材質判定装置（NDテスターSET2） | 1式 | 球状化率判定 | |
| 試験設備 | アムスラー引張試験機 | 1台 | |
| ブリネル硬度計 | 1台 | ||
| ロックウェル硬度計 | 1台 | ||
| その他 | 型自動倉庫 | 1式 | |
| 切断用ノコ盤 | 1台 | ||
| 建屋換気装置（ベンチレータ） | 1式 | ||
| 集塵機 | 8台 | ||
| 40t トラックスケール | 1式 |
生産管理と品質管理を融合させた
独自の生産管理システム「ODS」
Oba Database System
大場 データベース システム
5,000点以上の製品情報を有するODS。20年以上におよぶ生産情報と品質情報を蓄積し、鋳造条件や改定履歴に至るまでさまざまなデータを共有し、当社の鋳造技術の真髄を次代に伝える役割も果たしています。